「どうすればいいのかな?」わたなべしげお 文/おおともやすお 絵(出版:副音館書店) #くまくんの絵本シリーズ
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この絵本は、服や靴、パンツなど、身に着けるものを着たり履いたりする絵本です。
「着る」「履く」など、着替えに使う言葉のニュアンスの違いを、子供自身に考えさせる作りになっています。
- 本のあらすじや対象年齢が分かる
- 実際の子供の反応を紹介
- 実感した絵本の効果を紹介
考える力が身につく絵本「どうすればいいのかな?」について、以下の点を紹介します。
絵本の基本情報
対象年齢・レビュー
ページ数:24ページ
対象年齢:1~4歳
*文字数:少なめ
*おすすめ度:
*テンポの良さ:
*対象年齢、★は当サイト独自の考えです。
*文字数は本サイトの対象年齢と比較したものです。
「どうすればいいのかな?」は、くま君の絵本シリーズ全8作品のうちの1つです。
公文が、「内容の優れた絵本」を650冊の中から選りすぐった、「くもんの推薦図書」にも選ばれています。(2022年)
あらすじ
「しゃつを はいたら どうなる?」
こぐまは、シャツを足から履こうとして不格好な姿になりました。
「どうすればいいのかな?」
「そうそう、しゃつは きるもの。」
こぐまは、しゃつを頭から通し、上手に着る事ができました。
この後も、こぐま君はパンツを着たり、帽子を履いたり、靴を被ったりしてしまいます。
その度に、「どうすればいいのかな?」と考え、試行錯誤しながら着替えを終わらせます。
着替えが終わったこぐまくんは「いってきまあす。」
どこかに出かけていきました。
子供の反応・感想
こぐま君は、初めは上手に着替えることができず、失敗してしまいます。
その姿に、子供は共感を覚えるようで、自分で着替えを頑張るようになりました。
さらに、こぐま君は自分で「どうすればいいのかな?」と試行錯誤して頑張っています。
その姿に、「失敗しても諦めない気持ち」を学んだのか、着替えを失敗しても私が「どうすればいいのかな?」と声をかける事で、すぐに人に頼る癖が抜けてきました。
「どうすればいいのかな?」といった掛け声は、着替え以外にも、娘が何かでつまづいた時にも言っています。
自分自身で、失敗の原因を考え、分析し、答えを出すことで、娘の思考力も高くなりました。
娘は、「着る」「被る」「履く」の言葉の違いがわからず、何でも「着る」と言って、表現する子でした。
そんな娘が、この絵本を読み聞かせることで、着替えに使う言葉のニュアンスの違いを理解できるようになりました。
小さい子供を持つ人が読むと、こぐま君の不器用な着替えの姿に、自分の子供が重なり、愛おしく感じます。
実感した効果
- 思考力が高まる
- 着替えに使う言葉が理解できる
💡 思考力が高まる
この絵本は、タイトルにもあるように「どうすればいいのかな?」と、子供に考えさせる作りになっています。
子供がなにか問題に突き当たった時、「どうすればいいのかな?」と、自分で思考する力を身に着けられます。
自らの力で問題を解決する力を身に着けると、自然と自己肯定感も上がり、自信をつけさせることもできますね♪
💡 着替えに使う言葉が理解できる
着替えに使う言葉は、「着る」「履く」「被る」などがあり、小さい子供は混乱してしまいがちです。
それを、くまくんが失敗しながらも、試行錯誤して「着る」「履く」「被る」を適切に行うことで着替えを成功させます。
くまくんが着替えを失敗する姿は、小さい子供そのものの姿で、子供は共感するため、素早く言葉を理解できます。
くまくんが着替えに失敗するからこそ、着替えに使う言葉のニュアンスの違いを理解しやすい作りになっています。
まとめ
「どうすればいいのかな?」をまとめるとこんな絵本です。
- 1~4歳を対象にした絵本で、「くもんの推薦図書」にも選ばれています。
- 上手に着替えられないこぐま君が、試行錯誤して着替えを達成させる絵本です。
- 子供が、着替えに興味を持ったり、着替えに使う言葉のニュアンスの違いを理解できたり、子供の思考力が向上します。
こぐま君の、小さい子供そのものの動きに、子供は共感し、着替えを頑張れるようになります。
さらに、着替えに使う言葉の難しいニュアンスの違いも、「どうすればいいのかな?」と考えさせることで、理解しやすい作りになっています。
この絵本に出てくる言葉「どうすればいいのかな?」は、子供に考える力を身に着けられる言葉です。
着替えに関わらず、「どうすればいいのかな?」の声掛けを行えば、子供に自分事として物事を考えさせることができます。
自分事として、物事を考えるようになった子供は著しい成長を遂げます。
子供に、自分で考える力を身に着けさせてみてはいかがでしょうか?
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*本記事はすべて、個人の感想とレビューです。
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